フレッシュクール
体育館向け空調機「フレッシュクール®」
近年、猛暑や感染症の流行・自然災害が頻発している中、小中学校の体育館は運動する場所のみならず、避難所としての利用価値も高まっています。そのため、体育館には熱中症や寒さへの対策を行いながら、感染予防を含めた換気ができる設備を構築する必要があります。
そこで、これらの課題を1台ですべて解決できる空調機フレッシュクール®を開発しました。
フレッシュクール®は、年間通して体育館を安心・安全に利用できる施設へと変えることができる空調機です。
交付金について
公立学校施設における体育館などへの
空調整備を対象とした『空調臨時特例交付金』が創設されました。
各省庁のwebページをご確認ください。
■ 文部科学省
文部科学省 公立学校施設の空調(冷房)設備の今後について
■ 総務省
総務省〈報道資料〉令和6年度補正予算(第1号)に伴う対応等(R6.11.29付)

空調システムの特長
給気ユニットはダンパを切り替えることで、夏期は置換空調方式を利用するための低速冷気を、冬期は混合空調方式でコアンダ効果を利用するための高速暖気を給気することができます。これは従来、体育館で使用されている空調機には無い機能です。
1 置換空調 ― 従来の空調との違い ―
置換空調とは空気の温度差による重さの違いを利用し、冷気を空間の下部に溜めて人の居住域のみを空調する方式です。
大きな空間でも人の居住域だけを素早く冷却でき、温度ムラがなく障害物も関係ありません。利用者が等しく涼しく利用することが可能です。

2 暖房効果 ― コアンダ効果 ―
置換空調を目的に開発された給気ユニットは一般的な空調機と同様に暖気がすぐに上昇してしまうため、遠くまで暖気を到達させることができず、暖房での利用に適していませんでした。
フレッシュクール®は暖房専用の給気口を設け、暖気をより遠くまで到達させることが可能となりました。暖気を給気ユニットの下部から床面に沿って強く吹き出すことで暖気は床を這うように広がり、より遠くまで届けることができます。この効果をコアンダ効果と呼びます。

3 換気機能 ― 感染症対策 ―
フレッシュクール®は外気による空調を行っているため、外の新鮮な空気を吹き出しており、窓開け以上の換気効率が望めます。また、室内で暖められた空気は自然に上昇して体育館の外に排気され、ウィルスなどの小さな浮遊物も気流と一緒に排気されます。
これにより、人が密集している避難所でも有効的に感染症対策を行うことが可能です。

体育館になじむ薄型のデザイン
給気ユニットは、体育館の利用者に空調機と感じさせないよう配慮したデザインにしています。
体育館の壁面に馴染むように色を合わせ、全体に丸みを帯び圧迫感を抑えた薄型としました。

室内設置例
衝突を考慮した安全性
給気ユニットは、床面から2mまでの部分をビニール風船型の吹出し口とビニール内部と外板を柔らかなクッションマットで構成し、人やボール、給気ユニットともに傷つかない安全安心な構成としました。そのため防護柵は不要です。
導入しやすい機能性
フレッシュクール®は上部に暖気が上がり、下部に冷気がたまる原理を活かした置換空調方式を採用しています。
置換空調は天井の高い空間で人の活動域のみを効率よく空調することが可能です。
低風速
置換空調時は低速給気になりますので、空調している風を感じることは少なく、バドミントンや卓球などの風の影響を受けやすい競技にも影響を及ぼしません。
静穏性
空調機本体は屋外設置を基本としているため、騒音の原因となりうる圧縮機と送風機も屋外設置となります。 そのため、アリーナ側には空調機の音は伝わらず、体育館の利用者は騒音を気にすることなく利用することができます。
短工期
空調機本体は屋外設置のため、体育館の利用有無にかかわらず工事を進めることが可能です。また、空調機は室内機と室外機が一体になっている構造のため、冷媒配管工事も不要です。
体育館内は給気ユニットの取り付けのみという工事量のため工期が短く、年末年始やGWなどの大型連休を待たずして工事を行うことも可能です。
*一般体育館(アリーナ800㎡)で8台程度を想定

屋外設置例
設置例
本体外形寸法図

給気ユニット外形寸法図

仕様について
項目 | 単位 | 仕様 | ||
---|---|---|---|---|
性能(※1) | 冷房能力 | kW | 15.0(〜18.0) | |
暖房能力 | kW | 12.0(〜12.0) | ||
電源 | V/Hz | 三相200V 50/60Hz | ||
電気特性 | 冷房 | 定格消費電力 | kW | 4.6 |
定格運転電流 | A | 14.4 | ||
暖房 | 定格消費電力 | kW | 5.5 | |
定格運転電流 | A | 16.8 | ||
最大運転電流 | A | 22.0 | ||
給気送風装置 | 風量 | m3/min | 16.7 | |
排気送風装置 | 風量 (室内排気量)(※2) |
m3/min | 40.0 (16.7) |
|
製品質量(※3) | kg | 本体:280 給気ユニット:70 |
- 冷房能力及び電気特性は、室内側吸込空気乾球27℃、湿球19℃、室外側吸込空気乾球33℃、湿球28℃時の値です。(※1)
暖房能力及び電気特性は、室内側吸込空気乾球20℃、湿球15℃、室外側吸込空気乾球7℃、湿球3℃時の値です。(※1)
(上記空気条件を弊社標準条件としています。) - 排気風量は室内排気量と外気バイパス量の合計値です。(※2)
- 質量には、工事用付属品(別送品及びオプション品)は含まれていません。本体に取り付く工事用付属品質量は以下の通りです。(※3)
防雨フード=9kg、給気用防風ガラリ=11kg、排気用防雨ガラリ=15kg - 仕様は予告なく変更することがあります。