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日本ピーマック株式会社

プロジェクトストーリー

Vol.5小松空港

多くの空港で課題となっているコンコース及び固定橋への空調対応

名称 小松空港(正式名称:小松飛行場)
住所 石川県小松市浮柳町ヨ 50番地先

天候に影響を受けやすいエリアへの
空調対応

 小松空港は昭和36年12月に自衛隊と民間空港との共同飛行場となり、北陸地方で国内外からの空の玄関口として多くの人に利用されている。現在のターミナルビルは昭和56年9月より増改築を繰り返しながら使用されているが、搭乗口から待合までのコンコースは当初より非空調エリアとなっていた。
 空調化されていないコンコースは70m程の通路となっており、飛行機の乗り降りや乗り継ぎなどで使用されている。小松空港で飛行機を乗り継ぐ際には、お客様は非空調エリアの通路を通り、待合室で待機する事となる。しかし、通路の壁面はガラス張りのため、日射が強い時には室温が急激に上がってしまう。特にこの数年は猛暑が続くことが多くなったこともあり、さらに過酷な環境となっていた。

より快適な環境整備のため空調機を追加導入へ

 このことからコンコースに空調機を増設する検討が始まった。まずは、ビル内の空調に使用していた冷温水を利用したファンコイルユニットの増設を検討することとなった。しかしながら、室内環境が、他の空調エリアと大きく異なり、ファンコイルユニットの冷水と温水による冷暖房の制御では、冷水と温水を切り替えて冷房と暖房の両方に対応することができない状態であった。また、室外機の置き場もなく、EHPを増設することも難しい状況でもあった。
 そこで、室外機不要で冷温水配管を使用して冷暖フリーとなるPAFMACが候補となり、2019年7月に13台、2023年7月にも14台の機器が設置された。

ヒートポンプを内蔵したファンコイルユニット

 ファンコイルユニットは、冷水を供給すると冷房、温水を供給すると暖房を行う空調機である。
 日本ピーマックは、主力商品である水熱源空調PMACシリーズの水熱源ヒートポンプ技術をファンコイルユニットと融合させたことで、冷水時に暖房、温水時に冷房を行うことも可能とした。この技術により生まれたPAFAMACは、中間期でも冷温水の温度を気にすることなく、冷暖房の両方を使用することが可能となっている。

お客様へ快適な空の旅を提供

 PAFMACの導入により、コンコースは快適な空間となり、空港に勤務する職員の働く意欲も増している。PAFMACの導入は、職場環境改善にも大いに寄与した。
 実際に勤務されている方はこのように話している。
 「日差しの影響で春から秋までコンコースはとても暑く、働くのは困難でした。空調機が設置されてからは夏でも涼しく、快適に働くことができています。」
 このように、コンコースなどの非空調エリアへの空調対応で、職場環境までも改善された。非空調エリアへの空調対応にPAFMACを検討してはいかがだろうか。

ヒートポンプ付FCU PAFMAC

ファンコイルに小型ヒートポンプを組み込んだユニットを冷温水2管式回路に分散配置した個別空調システムです。